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長寿領域「ブルーゾーン」沖縄で、自然を感じながら働く
新しいワークスタイル「ウェルビーイングワーケーション」

コロナ禍以降、テレワークなど人々の働き方が多様化しているなか、非日常の土地で仕事を行う「ワーケーション」という働き方も増えてきています。その「ワーケーション」の中でも新しいワークスタイルの1つ「ウェルビーイングワーケーション」という働き方がいま注目されており、沖縄県は2023年度から取り組みを開始しています。

100歳以上が多く暮らす長寿領域「ブルーゾーン」で行う新しい働き方とは

「ブルーゾーン」とは、長寿(100歳以上)の人々が多く住んでいる世界5大長寿地域のこと。『ナショナルジオグラフィック』誌のライターで冒険家のダン・ビュイトナーが人口統計などをもとに、イタリアのサルディーニャ島、アメリカ カリフォルニア州のロマ・リンダ、コスタリカのニコヤ、ギリシャのイカリア島、そして“日本の沖縄”を「世界5大長寿地域」に選定しました。また、ナショナルジオグラフィック誌2005年11月号にThe Secrets of Living Longer”(長寿の秘密)という特集が組まれた際、その表紙を飾ったのは沖縄県那覇市のビーチで逆立ちをする男性長寿者だったことで、世界に、沖縄が長寿の島であるといったイメージを、強く残したといいます。

おおらかに活き活きと暮らす印象がある沖縄。長寿を支えている独特の生活スタイルや、美しく豊かな自然環境は、「ウェルネス長寿資源」という他の地域にはない新しい価値を生み出しているといえます。
そして、毎日をよりよく生きるための健康と増進に向けた生活を目指す「ウェルネス」を体現することができる沖縄県では、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた幸福を指す「ウェルビーイング」な新しい働き方「ウェルビーイングワーケーション」が体験できる法人向けのモニターツアーを、2023年度からスタートしています。

沖縄で新しいワークスタイル「ウェルビーイングワーケーション」

沖縄県は大自然や多彩な文化が多く、緩やかな時間が流れる風土もあいまって、終始リラックスできる雰囲気があります。沖縄県の「ウェルビーイングワーケーション」は、都会では巡り会うことのできない沖縄ならではのリラックスした空間で働き、余暇には大自然を遊び尽くせるアクティビティをめいっぱい楽しむワークスタイルです。
さらに、地元沖縄の企業や人と交流しながら、これからのビジネスにつながる新しいネットワークを構築してビジネスの成長を生み出すきっかけをも与えてくれるといいます。
また、沖縄県は育児と仕事の両立をサポートしてくれる子育て支援の様々な施設やサービスがあり、子育て世代も集中して仕事に向き合い、そして余暇には大自然で遊び親子の時間を大切に過ごすことができるのです。

この「ウェルビーイングワーケーション」のモニターツアーは、モニター体験に参加する各企業のニーズに合ったモニタープランを構築・提案しています。
沖縄ワーケーション促進事業が令和5年度(2023年4月~2024年3月)の期間中に18回開催し、大小の企業担当者39名が参加したそう。令和6年度(2024年4月)以降も継続する予定とのこと。

「沖縄にはより良く生きている地元の人のおおらかさを感じられ、現代社会に不足している“つながり”がある。社会のニーズであるウェルビーイングは沖縄が聖地だといっても過言ではない」と話すのは、40代の管理職の男性の体験談。「ウェルビーイングワーケーション」は、単に場所を変えるだけでなく、働く人や家族、企業、その地域を活性化させ、幸せな未来を作ってくれる新しい働き方のかたちになるかもしれません。