今年3月の北陸新幹線の金沢-敦賀間の延伸により、旅行・インバウンドで盛り上がる北陸。
金沢駅だけだった石川県内の新幹線駅は小松駅と加賀温泉駅の3駅に増えました。
特に「小松市」は、小松空港があり、東京や他の主要都市からのアクセスが良好だったところに、北陸新幹線の延伸により交通の便がさらに良くなりました。
「小松市」は長い歴史を持ち、「日本一の大名」と称された加賀前田家三代当主・利常公が小松城を隠居城として以降、小松にはものづくりの文化が花開き食文化も並行して発展、町人たちが受け継いできた料亭文化が今も根付いています。
特に工芸品の生産で知られていて、伝統的な工芸品としては、「九谷焼(磁器)」などがあります。近代的な産業も発展しており、世界的な建設機械メーカー「コマツ」の発祥地としても有名です。
日本を代表する伝統工芸から世界シェアを誇る巨大メーカーまで多種多様な産業が集積し、伝統文化として生き残っているため、「産業観光都市 小松」として魅力を発信する動きもあります。
そんな小松市について、2024年7月からゴディバカフェの関東の一部店舗、期間限定で小松市との共同開発メニューが提供されます。
さらに、小松市の料亭・旅館でも、ゴディバカフェのシェフが監修したゴディバのチョコレートやカカオソースなどを用いたオリジナルデザートがついたコース料理が提供されます。
チョコレートで著名なゴディバと北陸石川県の小松市、一見意外に感じる組み合わせ。なぜの背景には、「姉妹都市」がありました。
◾️石川県小松市とベルギー・ビルボールド市は姉妹都市
ゴディバはベルギー発祥のブランド。今回、共同開発を実施することになったのは、ベルギー・ビルボールド市と石川県小松市が姉妹都市提携50周年を迎えたことがきっかけです。なぜ姉妹都市になったのかというと、石川県小松市に誕生した、世界的な建設機械メーカー『コマツ』の欧州拠点がベルギーのビルボールド市に移転されたことを契機に、1974年に両市が姉妹都市の協定を締結しました。
40 周年の節目には両市間でお庭(バラ園と日本庭園)が交歓されたそうです。そして50 周年となる今年、多彩な連携で両市の友好関係を祝福、応援するべく、たくさんの連携が実現したそうです。
◾️ゴディバカフェでは、 小松市の伝統産業「九谷焼」の器、小松産大麦パフを使ったチョコレートパフェを期間限定で提供
ゴディバカフェで提供されるのは、「桃と小松大麦のチョコレートパフェ~オリジナル九谷焼の器で~」 (1,900円・税込)というチョコレートパフェ。夏が旬の桃、小松産の大麦パフ、ゴディバカフェオリジナルの九谷焼の器を使用して提供します。
糖蜜の甘味とサクサク食感の小松産大麦のシリアルがとても良いアクセントになり、始まりから終わりまで食感の変化を楽しめるパフェになっているそうです。
※東京店・飯田橋店・みなとみらい店・日本橋店・大宮店・二子玉川店・越谷レイクタウンmori店・日比谷店にて提供
色絵陶磁器の最高峰ともされる「九谷焼」は明治期に欧米で「ジャパンクタニ」と称賛されたそうです。九谷焼の原石である「花坂陶石」が取れるのが小松市です。
この九谷焼・加飾部門の伝統工芸士でもある浅蔵一華さん(あさくら かずか)作のオリジナルの九谷焼が器になっています。洗練された形状と、特徴的な配色の花模様の絵付けは、パフェを盛りつけたときに、調和のとれた美しさを生み出します。
—-
九谷焼・加飾部門 伝統工芸士:浅蔵 一華 (あさくら かずか)さん
1971年小松市の窯元に生まれる。金沢美術工芸大学大学院産業デザイン専攻修了後、二代、三代のもと創作活動を開始。二代が確立した「浅蔵カラー」と呼ばれる色彩表現を引継ぎ、2015年には伝統工芸士(九谷焼・加飾部門)に認定される。
—-
◾️小松市では、 9つの旅館・料亭で共同開発デザートを提供
小松市では、【小珠の和とゴディバ「結び」のHarmony」】と題して、「こまつ女将 小珠の和(こたまのわ)」に参加する 9 つの料亭や旅館で、ゴディバのチョコレートやカカオソースなどを使ったオリジナルデザートがついたコース料理を8月31日まで提供します。
https://daiwa-printing.co.jp/kotamanowa-godiva/
「こまつ女将 小珠の和」とは、北陸新幹線の開業を契機に、気負わずに加賀料理を楽しむ小松の料亭文化を広めようと、市内の料理店や旅館の女将たちが 2023 年に結成。
小松の若女将が力を合わせ、小松の魅力を発信、おもてなしの輪を広げています。
料亭 一浪
ゴディバと和を組み合わせたデザート“チョコレート羊羹”
大正5年(1916年)創業。当時は小松に30軒程あった遊郭の中での商いが始まり。日本海の幸や旬の地物野菜を中心に、食材の旨味を味わえる。
今回のデザートはゴディバのカカオの風味を生かし、羊羹に。
日本料理 梶助
チョコレートスフレ 〜ココナッツミルクとカカオソースの出会いとともに〜
ゴディバのダークチョコレートならではの美味しさを生かしたスフレ生地は甘さを控えめに、じっくりと蒸し焼きにすることで軽めの食感に仕上げている。アクセントに小松産大麦をキャラメリゼにしたものと一緒に。
ココナッツミルクには、同じく小松産の蒸し大麦をしのばせ、カカオソースを途中で出会わせることで、華やかな変化を地元伝統工芸品・九谷焼の器と共に楽しめる。
料亭 小六庵
チョコレート胡麻豆腐
白胡麻から丁寧に搾り出し、吉野葛を加えて練り上げる「小六庵」自慢の胡麻豆腐にゴディバのホワイトチョコレートをまぜ合わせている。チョコレートのコクと甘さとほのかな胡麻の香りが感じられる、しっとりとした一品。
ゴディバのカカオフルーツソースで作ったジュレと、チョコレートソース、能登の天然塩を添えて。
和餐 伸
ホワイトアイスの和スイーツ
ゴディバのホワイトチョコレートがたっぷり入ったアイスクリームをゴディバのカカオフルーツ味の求肥で包み、どら焼を添えた一皿。どら焼の生地には、小松市の社会福祉法人なごみの郷の就労支援センター「はまかぜ」の大麦粉を使用。
どら焼で挟んでいただく。
安宅の関 長沖
老舗のレモンゼリー ホワイトチョコレートソースを添えて
老舗長沖の柑橘系ゼリーは四季を通して提供しているデザート。夏をイメージしたレモンゼリーに花を添えゴディバのホワイトチョコレートを使用したソースを直前にかけていただく贅沢な一品。レモンゼリーの爽快感とゴディバのホワイトチョコレートソースが口の中でとろける味わい。
日本料理 なか乃
ひゃくまん穀のポン菓子とチョコレートムースのパフェ仕立て
一粒ひと粒の粒感がある石川県のお米であるひゃくまん穀をポン菓子にしてミルクプリン、チョコレートムース、抹茶アイスクリームの上にゴディバのチョコレートソースをかけパフェ仕立てに。アクセントとして、加賀伝統野菜のひとつにも入っている五郎島金時をトッピング。様々な食感を楽しむことができる。(アイスクリームは、抹茶からバニラに変更も可能)
料亭 まつ家
『苔里蒼翠而如滴』 苔の里蒼翠にして滴るが如し
小松市日用町に在る『叡智の杜苔の里』の夏風景を思い描き表現したデザート。
日用杉の木漏れ日に照らされるやわらかで瑞々しい苔たちと木々の青葉の爽やかな香りを抹茶と山椒を混ぜた小松産大麦の粉末で見立て、その下にはゴディバのダークチョコレートソースとホワイトチョコレートソースを2層のムースに仕立て、甘酸っぱいブルーベリーソースを挟んでいる。青笹の中には、ゴディバのホワイトチョコレートソースに白餡と抹茶そして黒豆蜜煮の焼き羊羹を包まれている。
割烹鮨 米八
ホワイトチョコレートと豆腐のブランマンジェ
ブランマンジェはゴディバのホワイトチョコレートと絹ごし豆腐をかけあわせ、なめらかな口あたりと優しい甘さに仕上げている。上にはゴディバオリジナルのカカオフルーツソースと、薫りのアクセントにしょうがを添えた。輪島塗の蓋付きの器で提供され、「和の美」を堪能できる。
あわづ温泉 喜多八
若女将のカフェモカゼリー 〜エスプレッソ仕立て北海道ミルクソフトクリーム添え〜
エスプレッソ仕立てのコーヒーゼリーの上に、ゴディバのチョコレートのガナッシュと塩味の効いたハニーナッツを添えて。甘くほろ苦い大人のデザートで洋酒やワインにも合う1品に。
【小珠の和とゴディバ「結び」のHarmony概要】
期間: 8月31日(土)まで
会場:「料亭 一浪」「日本料理 梶助」「料亭 小六庵」「和餐 伸」「安宅の関 長沖」「日本料理 なか乃」「料亭 まつ家」「割烹鮨 米八」あわづ温泉 喜多八」
※単品での提供はなし。コース料理のデザートとして提供
—-
今回の提携について小松市長は、「新幹線が開業した影響についてじわじわと感じています。駅の滞留人口や関東からのお越しになる方の増加、地価も着実に上がってきている。民間企業が駅前に進出しており、まちとしても民間企業を後押ししていきたい。また、今回のゴディバとの共同企画ができることはまちに勢いが出てきているということ。市民にとってもこうした企画があることで地域のプライドの醸成にもつながる」と期待を述べています。
この夏、北陸観光を計画するなら、この時期だけの贅沢な和のデザートを味わってみてはいかがでしょうか。