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食感とグルーブ感が混ざり合う、GINZA SIXのネオビストロ
伊勢市出身・村田美月シェフが奏でる料理とは

2024年10月29日、銀座にジャンルレスのレストラン「L’atelier de oto(ラトリエ ド オト)」がオープン、話題の店を取材しました。

料理人コンペティション「RE D-35」シルバーエッグを受賞した村田美月シェフ

クリエイティブな経験を料理で表現する村田シェフ

シェフを務めるのは、新時代の若き才能を発掘する、日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM U-35)」で、2023 年シルバーエッグを受賞した村田美月氏(33)。三重県伊勢市出身の村田シェフの実家はパティスリー。海山の食材が豊かな地域で育ったことも、料理人としての礎になったといいます。子どもの頃から絵を描くのが好きで、高校は建築科へ進学し色彩やデザインを学び、さらに音楽活動も始め、ツアーで各国を回ってきたそう。世界中で出会った食に刺激を受け、特にフランス料理に感銘したことで、現在の道に。華奢で可憐な姿からは想像もつかないような豊富な経験と磨かれてきたクリエイティビティを料理で表現する村田シェフ。初めてのシェフという立場に緊張しながらも、希望に溢れた笑顔を見せていました。

建築や色彩、デザインを学び、音楽活動の経験をも活かす、村田シェフ

シェフの繊細な感性が光る、ネオビストロ料理

ネオビストロと位置付けた同店は、地域の魅力や文化を取り入れた“ガストロノミー”のような料理を提供。ビストロの定番「ウフマヨ」や、厳選したオリーブオイルを使ったトマトブッラータ、目の前で仕上げるフライドポテト、和牛のメイン料理、〆に究極のハッシュドビーフなど、ジャンルにとらわれない独自のメニュー展開が特徴です。

太陽を浴びたトマト畑を表現した、という冷前菜の一皿は、世界中の有名シェフが愛してやまないとされているオリーブオイル“セドリックカサノヴァ”を使用した「トマトブッラータ トマトのチュイール」。

冷前菜「トマトブッラータ トマトのチュイール」。添えられた薄いトマトのチュイールは、村田シェフの繊細な感性が光る

温前菜には、スペインの田舎料理「ウエボス・カブレアオス」。カラッと揚がったフレンチフライに、トマトやパプリカなどの赤野菜をベースに、辛味とガーリックを加えたブラバスソースと目玉焼きをのせた一皿で、ワインや酒のつまみによく合います。

ピリ辛のソースを和えていただく、スペインの田舎料理「ウエボス・カブレアオス」は、テーブルで仕上げる

そして同店のスペシャリテは、RED U-35の受賞料理「オトナのエビフライ」。シェフの故郷から伊勢志摩の特産「宝彩エビ」を“伊勢ほうじ茶”を練り込んだパン粉で揚げています。伊勢志摩の海が黄金に輝く時をイメージした一皿です。

RED U-35受賞の一品。伊勢志摩特産の「宝彩海老」を使用した「オトナのエビフライ」 (※海老はその時の旬な種類を使用 現在は 三重県産クルマエビ)
ローズの甘い香りが特徴のデザート

デザートは、「バラの香りのパンペルデュ」。ブリオッシュを香ばしくキャラメリゼし、ローズバターとバニラアイスが添えてあります。

ビストロの定番、ウフマヨも
メインは、和牛フィレ肉のヴェリントン風ソースペリグー

ワインは、フランスを中心に、イタリア、スペイン、アメリカ、日本など王道ワインから最新のトレンドワインまで約250種類。ワイン通も満足する品揃えで、GINZASIX のレストランの中で最も豊富といいます。

独創的な料理はさることながら、同店を楽しむもう一つの要素は、店名「oto」の由来でもある「音」。食事や調理の音、ゲスト同士の会話、キッチンから聞こえる声、そしてスムージーなジャズが響く店内BGM。食事を楽しみながら、いつの間にかグルーブ感に包まれていく居心地のいい空間になっています。BGMは人気DJ・DJ TARO氏が、同店のために選曲したオリジナルミックスだそうで、ランチ、ディナーごとに、時間の流れを想定して制作された音楽を、食事と共に楽しめます。

デート、女子会、同窓会、ビジネスシーンなど、銀座の一等地で気を張らずにワイワイと楽しめるレストランが誕生しました。

【「L’atelier de oto(ラトリエ ド オト)」店舗概要】

住所:中央区銀座6-10―1/席数:84席

営業時間:11:00~15:00(LO14:00)、16:00〜23:00(LOフード21:00、ドリンク22:00)

電話:03-6264-5402

URL:https://oto.winelatable.com/