持ち家のある山梨から小松市へ
──新たな人生の一歩
「山梨県の北杜市に持ち家があるのに、なぜ小松市への移住を決めたのか?」──そう尋ねると、小林里沙さん(36歳)は少し照れくさそうに微笑みました。「主人の仕事の環境が変わり、小松市に引っ越すことになったんです。最初は『1年ぐらいだったらいいかも?』といった温度感でしたが、実際に住んでみると、この街の魅力にすっかり惹かれてしまって」
4人家族の小林家が山梨から小松市に移り住んだのは去年の4月。夫の太一さんが先に小松市で仕事を始め、その後、里沙さんと2人の子どもたちが合流しました。「最初は不安もありました。山梨の家のローンもありますし、子どもたちの環境が変わることも心配で……」
でも、小松市に来てみて、その心配が杞憂だったことがわかったという里沙さん。
「夫の仕事関係の方々もみんないい方ばかりで。恵まれた人間関係で夫が楽しそうに生き生き働いているのを見て、私もうれしく思いました」
いっぽう、暮らす街としてはどういった第一印象があったのでしょうか。里沙さんは「どこへ行くにも便利。コンパクトで暮らしやすい」と絶賛します。「山梨は自然が豊かでしたが、車がないと生活できませんでした。小松市は街がコンパクトにまとまっていて、移動が苦になりません。空港と鉄道の両方のアクセスもいい。海や山もあるし、子どもの遊び場も多く、教育環境も充実しているのがうれしいですね」
とはいえ、持ち家のローンを抱えながらの移住は、人生において大きな決断だったでしょう。「山梨の家は今も大切にしています。でも、小松市で見つけた新しい暮らしは、私たち家族にとってかけがえのない時間になりつつあります」と里沙さんは語ります。
「なにより子どもたちの表情が明るくなりました。友達もすぐにできて、毎日楽しそうに過ごしています」と語る里沙さんの笑顔に、小松市での生活の充実ぶりが表れています。