春になり全国各地で開催されているフラワーガーデン。 茨城県つくば市には、約2万坪の「つくば牡丹園」がある。
同県には国営ひたち海浜公園のネモフィラなど一斉に見頃を迎える花のスポットが多数あるが、ここは自然の地形を生かした広大な里山に牡丹約1万株、シャクヤク約5万株が植栽されている世界最大級の品種数、株数を誇る庭園だ。
44日間の開園期間中、次々と開花し見頃を迎えていくので、一斉に咲き誇る他のフラワーガーデンとは一線を画す。5月19日(日)まで「PEONY GARDEN2024」として開園している。
今年は、牡丹とシャクヤクの美しい競演が見られる
通常は4月下旬に見頃を終えるという牡丹だが、今年は3月の低温の影響もありゴールデンウイークまで見頃が続く見通し。これからはシャクヤクも咲き始めるため、今年は両花の美しい競演が楽しめそうだ。
毎年好評を博しているのは“水面に浮かぶシャクヤクの花筏”。今年は5 月 11日(土)~12 日(日)、5 月 18日(土)~19 日(日)に開催する。「今年はシャクヤクの開花が遅く、早咲きのコーラル系の品種など、例年とは違う色合いの花筏を見ていただけるかもしれない」とつくば牡丹園の齋藤玲奈さん。
つくば牡丹園では、農薬不使用の野菜やくだものの栽培にも挑戦し2022年からはさつまいも栽培を開始、2023年に初収穫できた。収穫したさつまいもを一定期間寝かせると糖度が増すらしく、これを焼き芋にして牛乳と合わせた「やきいもラテ」も販売している。原料は焼き芋と牛乳のみなので、甘さとコクがしつこくなく、香ばしさも相まってクセになる味わいだ。
「やきいもラテ」が提供されているハーベストカフェは、小鳥のさえずりも聞こえる屋外テラスで、まぶしい新緑に包まれた空間だ。
1989年に開園した「つくば牡丹園」は、今年で開園35周年を迎える。園長の関浩一氏は、30年以上にわたり、農薬を一切使わず、酵素農法の研究をし続け美しい花々を咲かせ続けている。
同園の35年の歴史と関氏が研究を経て博士号を取得した軌跡を振り返る「PEONY GARDEN HISTORY」(ピオニーガーデンヒストリー)の展示も、園内のギャラリースペースで鑑賞できる。
自然の地形を生かした園内はゆったりとした時間が流れている。都心から車で約1時間、今しか見られない牡丹とシャクヤクの美しさと小鳥のさえずりも聞こえてくる緑豊かな景観を五感で感じてみてはどうだろうか。
【「PEONY GARDEN 2024」つくば牡丹園 開園期間概要】
◆名称/英語表記 :つくば牡丹園/PEONY GARDEN TOKYO in Tsukuba
◆開園期間 : 2024 年 4 月 6 日(土)~5 月 19 日(日)
◆営業時間 : 9:00~17:00(最終入園 16:30)
◆所在地 : 茨城県つくば市若栗 500
◆入園料 :大人 1,200 円/小人(中学生以下) 無料
◆駐車場 :普通車 300 台/大型車 20 台(無料)
・公式ホームページ: http://jp.peonygardentokyo.com
・つくば牡丹園公式 YouTube チャンネル: https://www.youtube.com/watch?v=NT4BIFxrmfg
・最新情報は Facebook ページにて更新 :https://www.facebook.com/peonygardentokyo