2024年5月末、所沢の「陸の孤島」と称される狭山湖畔の三ケ島地区に、泊まれるレストラン「カジュアルオーベルジュ樹樹」がオープンしました。
北斗不動産ホールディングス代表取締役会長の上田福三氏と、所沢のグルメシーンを牽引する澁谷正則氏がタッグを組み、「負の遺産」であった廃ホテルを「地域の資産」へと再生させました。
所沢市の人口増加理由
所沢市の人口は2020年から2023年の3年間で、約2000人増加しています。そのうち子育て世代が人口の15％となっており、所沢市が子育て世代にとって魅力的な地域であることがうかがえます。この人口増加の背景には、商業施設や住宅地の開発が進んでいること、利便性の向上などが挙げられます。
未来の子どもたちに残すべきもの
所沢の利便性が向上する中、「カジュアルオーベルジュ樹樹」を運営する株式会社さんぷくは、所沢の魅力を「緑豊かな自然環境」と考えていたそうです。そして、未来に残すべき、持続可能な自然環境が残る狭山丘陵、狭山湖畔にある三ケ島地区の里山を多くの方に知ってもらうべく、所沢の新たな魅力を発信する拠点として「カジュアルオーベルジュ樹樹」が誕生しました。
地域活性化を担う拠点に
「カジュアルオーベルジュ樹樹」は、地元農家や地域の事業者が生産した食材を使用したり、地域の福祉施設や大学と連携したりすることによって、「地域」「人」「食」の循環を生み出し、地域コミュニティの活性化につなげていくといいます。また、地域の食材や文化を活用した活動が「カジュアルオーベルジュ樹樹」から発信されることで、地域経済の活性化・地域住民の結びつきや誇りが強まる効果が期待されています。
現在は「宿泊」「レストラン」「カフェ」の営業のみとなっていますが、施設周辺の緑を保全するために手入れをしながら、自然の中での体験プログラムを強化していくとのこと。キャンプや地元食材を使ったピザ作り体験、農業体験など、自然と調和した所沢の新たな魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
カジュアルオーベルジュ樹樹
住所：埼玉県所沢市三ケ島1-215-4
電話：04-2997-9288
URL：https://casual-auberge-jusjus.com/