創業150年以上の歴史を持つ奈良墨工房の錦光園が、松竹株式会社が保有する隈取図案を用いて、香る奈良墨「隈取香墨(くまどりこうぼく)」を製作。2024年9月15日(日)から錦光園の工房とオンラインショップで先行予約受付を開始し、10月1日(火)からは松竹ストア内 松竹歌舞伎屋本舗 公式通販サイトで販売されています。
隈取にちなんだ香りを愉しめる墨
1400年の歴史ある奈良墨と、400年の歴史ある歌舞伎との出会い。「隈取香墨」は隈取の造形美と、その演目にちなんだ香りも愉しめる奈良墨となっています。墨型は、現在日本で唯一の専業「墨型彫刻師」である中村雅峯さん(1932年生、工房なかむらの七代目)による彫刻です。今回の隈取香墨は、隈取の彩色をする部分や眼の部分、裏面の文字などに、繊細な彫刻の技術が活かされています。
墨は、江戸時代から代々墨職人である奈良墨工房錦光園の長野睦さんが製造しました。錦光園は、江戸時代から代々墨職人の家系で、奈良でも由緒ある墨工房の「古梅園」の職長をしていた4代目長野亀吉が明治時代に独立創業した墨工房で、創業150年以上の歴史があります。
天然の香料で香り付けをされている墨は、職人技の造形美、香り、豊かな墨色を愉しむことができます。
ラインナップは3種類
■隈取香墨 桜 (「義経千本桜」佐藤忠信実は源九郎狐) 7,700円(税込)
隈取は『義経千本桜』「鳥居前」に登場する佐藤忠信(実は源九郎狐)の「火焔隈」。香りは、『義経千本桜』の演目名にちなんだ「桜」の香りです。やさしく甘やかな香りとなっています。
■隈取香墨 梅 (「寿曽我対面」曽我五郎) 7,700円(税込)
隈取は『寿曽我対面』に登場する曽我兄弟の弟、曽我五郎の「むきみ隈」。香りは、『寿曽我対面』の舞台で印象的な紅白の梅の吊枝にちなんだ「梅」の香りです。青さと甘さの共存した香りとなっています。
■隈取香墨 沈香 (「伽羅先代萩」荒獅子男之助) 7,700円(税込)
隈取は『伽羅先代萩』「床下」に登場する荒獅子男之助の「筋隈」。香りは、『伽羅先代萩』の伽羅が沈香の一種であることにちなんだ「沈香」の香りです。上品で深みのある香りとなっています。
桐箱入りで国内外の方への贈り物にもおすすめ
隈取香墨は桐箱入りで販売されています。桐箱には防湿・防虫効果があり、墨を最適な状態で保管が可能です。贈り物としても、日本国内はもちろん、海外の方にもおすすめです。
隈取香墨 3種(桜・梅・沈香) 各7,700円
販売場所:
・錦光園オンラインショップ:https://kinkoen.shop/?pid=182139947
・松竹ストア内 松竹歌舞伎屋本舗 公式通販サイト:https://store.shochiku.co.jp/shop/kabukiyahonpo/
製造:奈良墨工房 錦光園
監修・図案提供:松竹株式会社
ディレクション・デザイン:文房しまりす堂