新潟県長岡市にあるSUZU GROUPと高橋農園が、高橋農園に代々伝わる“秘伝の辛味噌”を商品化。「JOHN PUNCH(ジョンパンチ)」が、2024年11月15日(金)から県内のショップとオンラインショップにて販売を開始しました。
SUZU GROUPは『地域をアップデートする』というテーマのもと、その土地や企業の文化や地域に眠る食の背景を深掘りし、それを現代に合った形に編集し再構築して、新たな価値を産み出しています。地域の食を軸とした飲食店運営や商品の企画〜販売の実績やノウハウを活かして、幅広い分野でのプロデュース、サポートを実施しており、本商品もプロデュース事業の一環として生まれました。
商品について
「JOHN PUNCH」は、阿蔵平の農家・ジョン家(高橋農園)に代々伝わる“秘伝の辛味噌”です。もち米を発酵させた自家製のもち米麹に、酒粕を肥料にして栽培したにんにくと香辛料をブレンド。じっくりと時間をかけて熟成させて仕上げています。特徴はパンチの効いた辛さと、ガツンとくる旨み。一口食べれば、お米の甘さとにんにくの濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。商品化するにあたり、そんな味わいが伝わるように「ジョンパンチ」と名付けたそうです。
高橋農園について
高橋農園は、新潟県長岡市の越路地区『阿蔵平』という場所にあります。江戸時代から続く歴史ある畑で、米作りを中心とした農業を営んでいます。越路は、古くから“酒”と“人々の暮らし”が密接に繋がっている場所。日本三大杜氏としても名を馳せた「越路杜氏」の文化を受け継ぎ、十六代目の今でも「夏は農業、冬は酒造り」という昔ながらの暮らしを継承しています。
また、阿蔵平は県内でも特に自然が豊かなエリアで、ホタルの生息地としても知られる場所です。麓との標高差によって生まれる朝霧のおかげで朝晩の気温差ができ、品質の良い作物ができるそうです。高橋農園では、そんな土地・空気・生き物といった自然の力を借りることで、農薬や肥料も必要最低限のみの使用で、自然と一緒に育てる農業をしています。
“ジョン”とは?
ジョンさんは高橋農園の十六代目。“ジョン”とは農家仲間から呼ばれているあだ名で、本名である「淳一」がなまって、いつの間にかジョンと呼ばれるようになったそうです。新潟生まれ新潟育ちの、生粋の日本人です。
ジョンパンチは母の味
今回の商品化には様々な人の想いが詰まっています。十五代目であるジョン母(高橋澄子さん)は、“農家の台所役”として、農作業以外にも自家栽培の食材を使った漬物や調味料を作ってきました。自分たちが食べるだけでなく、農家仲間やお米を買ってくださる常連さんにおまけとして渡すこともあり、『美味しい!』『もっと買いたい!』という声が上がることも。長きにわたり農園を支えてきたジョン母と、その母が作る味をもっと多くの人に知ってもらい、楽しんでもらいたいと考え、商品化することを決定したそうです。
越路らしい循環型の農業<酒粕にんにく>
酒粕にんにくとは、肥料に酒粕を混ぜて栽培したにんにくのこと。酒造りの副産物である酒粕を使用した農業は、その文化が根付く越路ならではの栽培方法です。酒粕を混ぜ込んだ土は、自然(発酵)の力でとても元気になり、その土の栄養を吸収して育つにんにくも、新潟の長く厳しい冬を越えることのできる元気なにんにくになります。
また、酒造りの現場で感じた、酒粕の廃棄問題を解決する一手にもなると考えています。昨今、発酵ブームの影響もあり、その栄養価の高さから注目されている酒粕ですが、食用としての基準を満たしていない酒粕も大量にあり、それらは廃棄せざるを得ないこともあります。酒粕にんにくは、地域でできたものを余すことなく使いたいという地元の方の想いから生まれた、越路ならではの食材です。
商品名:JOHN PUNCH ※通常/生(非加熱)の全2種
仕様:90g
価格:950円(税込)
販売店舗:高橋農園、SUZU GROUP各店(SUZU365、SUZUDELI、6SUBI、BOOKMARKS CAFE、FARM TABLE SUZU、SUZUVEL&TABI BAR、SUZU365 onlineshop)
公式サイト:https://suzugroup.com/